2021-06-08 第204回国会 参議院 農林水産委員会 第16号
○紙智子君 山形県の天童市の農家の方は、サクランボの佐藤錦で七割、それから紅秀峰の九割が凍霜害の被害に遭っています。リンゴは中心部の花や周りの花も駄目になったそうなんですね。例年、冷え込む日はあるので対策はしていたんだけれども、今回は長時間に及んで冷え込んでいたと、これだけ全体的に果実が駄目というのは今まで余りなかったんじゃないかと話しています。
○紙智子君 山形県の天童市の農家の方は、サクランボの佐藤錦で七割、それから紅秀峰の九割が凍霜害の被害に遭っています。リンゴは中心部の花や周りの花も駄目になったそうなんですね。例年、冷え込む日はあるので対策はしていたんだけれども、今回は長時間に及んで冷え込んでいたと、これだけ全体的に果実が駄目というのは今まで余りなかったんじゃないかと話しています。
今日、田村委員の発言をお聞きしまして、農業政策、貿易政策、かなり旧ソ連の時代のものに近いな、そんなふうにお聞きをいたしたりしたんですが、かなりあれが失敗したのは間違いないと思っておりまして、ブラックチェリーが日本に入ってきたとき、山形のサクランボは駄目になると言われましたけれども、しっかり佐藤錦は、品質的にも価格的にも市場ですばらしい地位を占めていると思っております。
かつて、ブラックチェリーがアメリカから入ってくるというときに、日本のサクランボ、壊滅をするのではないか、こんなふうに危惧をされた時期もありましたが、山形の農業関係者の皆さん、本当に苦労されて、佐藤錦、すばらしいブランドをつくったわけでありまして、品質がよくて、おいしくて、安全なもの、こういったものは世界にどんどん売っていけると私は考えております。
例えば、私はよく地方創生でも言っているんですけれども、サクランボというのは山形というイメージがありますけれども、実は佐藤錦というのは、最初は秋田の人が開発したもので、ほとんど地域が同じところがあるんですね。 そういう意味では、農協が一緒になった方がロットもふえて、いろいろな組み合わせで、農協が、一つの地域だけじゃなく、どんどん有為なところを選んでいくことも必要だと思う。
もう高級料亭でおいしいものを食べさせていただいて、帰りには三万円ぐらいの箱詰めの佐藤錦までお土産にもらった。本当に羨ましい話だなとそのときは聞いていたんですけれども、今考えるととんでもない話ですね。製薬会社がお金をばらまけばばらまくほど、もらった方というのは、もちろん、やってもらった分だけ日頃お世話になっているんだから、製薬会社に対して恩返ししようと頑張っちゃいますよね。
これについて、これから例えば輸出ということを考えたときにも、私の地元のサクランボでいうと、今の佐藤錦という品種では、これは皮が薄いですから、なかなか輸出するのに、何日間もかかってしまうとだめになってしまうという現実があります。なので、ちょっと、輸出向けに、皮が厚くて、だけれどもおいしいもの、見た目のいいものをつくるような品種改良もしなければいけないというふうに思うんです。
むしろ、逆の面でいえば、青森のリンゴや山形の佐藤錦はどうだったか。これはサクランボでございますね。自由化しましたけれども、クオリティーの高い商品として現実には非常に高く売れていて、台湾なんかでは、お話を聞くと、プロポーズするのに青森の津軽のリンゴをもらわないと嫌だというふうなことになっていると。つまり、農業のクオリティーの高さというのは、実はわからないところがあるんですね。
例えばサクランボ、日本でつくられている佐藤錦と外国から入ってくるアメリカンチェリーのようなものは、完全にマーケットが違うわけでございます。片やキリの箱に入っている、片やプラスチックのケースに入って、どさっとグラム幾らで売られている、そういうマーケットの違いがあるわけでございますが、マンゴーの関税はあっさりと撤廃されるに比べまして、サクランボは七年間で撤廃ということになっております。